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入居企業「株式会社ハクオウロボティクス」の支援体験談

2024年03月14日

レポート

2024年3月7日(木)開催の【茨城県内企業向け】内覧会/個別相談会にて、株式会社ハクオウロボティクスの塩原様よりinno-base TSUKUBAでの支援体験をお聞きしました。


塩原 努 氏(株式会社ハクオウロボティクス COO 事業開発責任者)
ZMPにおいて自律走行ロボット開発のプロジェクトマネジメント。eBay Japan、CarPoint(現CarView)創業経験。リクルートエージェント新事業開発経験。
・早稲田大学政治経済学部卒業
・BBT大学大学院修了(MBA)
・リクルートエージェント事業開発
・eBay マーケティングMGR
・ZMP チーフプロジェクトMGR

インタビュアー:森 哲也
Inno-base TSUKUBA運営事務局 / 株式会社ツクリエ コミュニティマネージャー

森「inno-base TSUKUBAへの入居のきっかけと入居後の活動を教えてください。」
塩原「当初、実証実験ができる環境を探していました。しかし、都内でそうした場所を借りるとかなり高額になってしまったり、高さ制限があったり。そこで、弊社代表がつくば市に『inno-base TSUKUBA』という施設があることを発見し、昨年8月の熱い中、研究学園駅から歩いて訪問することにしました。そこはプロロジスという企業が提供しているとのことで、もしかしたら自分たちの顧客になる得る会社とも多く繋がりがあるのでは、などと想像していました。」

森「実際に入居したのはいつ頃ですか?」
塩原「8月に弊社代表とinno-base TSUKUBAを訪問したとき、『これは有益な施設だ!』と感じたので、その場でブース契約の話をしました。そこから話を進め、入居審査を経て10月に無事入居となりました。」

森「いざ入居して、どんな感想を持たれました?」
塩原「施設のハード面よりも支援に関わるソフトウェア面に驚きました。プロロジスは倉庫を必要とするたくさんの顧客を抱えており、弊社と繋がりを作ってくれました。例えば、プロロジス顧客の企業様がフォーク作業自動化の検討をされているということから、その会社と繋げてもらい現場視察やPOCの相談をさせて頂いた事例があります。また、今年2月には『ロジスティクスソリューションフェア2024』があり、プロロジスが出展しているブースにて弊社のフライヤー設置等プロモーション協力もしていただきました。」

塩原「ロジスティクスソリューションフェア2024には我々も同時に初出展していたのですが、リーフレット配架ご協力のおかげでより多くお客様と繋がる流れを作ってくれました。また、昨年12月にも、自社のPOCに協力してくれる企業を探していたところ、プロロジスパーク横浜鶴見でデモ走行披露とPOC募集の告知機会を用意してくれました。弊社には実証実験の実績が全くないため協力企業を探すのに苦労していましたが、その募集を機にさっそく数社からオファーがあり、まさかの嬉しい悲鳴を上げることになったんです。場所と機会を用意してくれたことはもちろん、そこに多くの人を呼んでくれたことも、自分たちだけでは決してできないことでした。」

森「“繋がり”が順調に発展していく様子を伺えてワクワクします。」
塩原「こうして上手くいった要因の一つとして、弊社のプレゼン内容にアドバイスを頂いたこともあります。不慣れなプレゼンを何とかこなす中、担当者の方にあらためて何が一番売りなのかと問われ、弊社が誇れるパレット認識精度を軸に内容を練り直しました。そうしたところ、次第に来場者の反応が変わり、質問もどんどん出るようになったことを今でも覚えています。このように、我々のことをまるで自分の会社の事業であるかのように親身に向き合ってくれ、多くのビジネスのきっかけを与えてくれました。
ちなみに、inno-base TSUKUBAの事務局は株式会社ツクリエさんという起業支援専門の企業が請け負っています。フェーズが進んでいくと資金調達なども本格化してきますが、その際の手段や資料作成においても相談に乗ってくれる存在です。まさに今そういう動きをしていて、協力してくれているところです。プロロジス、ツクリエ、この二社によるフォローには非常に感謝しております。」

森「入居後、どのくらいのタイミングでプロロジスと連携がスタートしたのですか?」
塩原「入居した直後ですね。最初にキックオフミーティングを実施し、そこからもうすぐに動きましょうと。それには準備も多数あるので打ち合わせも多かったのですが、電話でもメールでもとにかくスピーディーに進めてくれました。自分たちのようなベンチャーにとって、分からないことが多い中でしたが親身になってリードしてくれました。」

森「事業面ではどんなアドバイスがありましたか?」
塩原「先にもお話した通り、自分たちだけでは研究・開発する中で周りが見えなくなり、良いものができていると疑わない部分もあります。だが、本気で関わってくれているからこそ意見をしっかりくれるし、それがまた的確なので助かっています。」

森「その他、inno-base TSUKUBAに入居してプラスになったことはありますか?」
塩原「最近、ある企業と協同で実証実験を成功させることができました。その企業と話を進めるにあたり、inno-base TSUKUBAでプロロジスと連携している状況そのものが先方への信頼に繋がったと感じています。あるいは別の企業に営業に行くようなときも、プロロジスとの取り組みをお伝えすると、良い方向に捉えてもらう機会が多かったので感謝しています。」

森「ハクオウロボティクスの今後の展望を教えてください!」
塩原「今年の秋頃にいよいよ製品発表を控えています。ハクオウロボティクスのさらなる市場への価値提供をご期待ください。本日ご参加の皆様も、どこかで関わる機会があればぜひご一緒しましょう。本日はありがとうございました。」

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